デッキコンセプト
『炎王』デッキは2023年9月9日に発売したストラクチャーデッキ『炎王の急襲』にて強力な新カードと共にリニューアルされたデッキ。
炎属性モンスターが破壊された時に手札や墓地から特殊召喚できる効果を持つモンスターが多く、自分のカードを破壊しながら展開する特徴を持つ。
現環境では、『炎王』デッキに『スネークアイ』ギミックを出張させることで、『炎王』の初動を安定させながら『スネークアイ』の展開力を利用して、《I:Pマスカレーナ》や《賜炎の咎姫》などによる強力な妨害を増やして制圧力を上げた『炎王スネークアイ』デッキが環境上位で活躍している。
『炎王』と『スネークアイ』の組み合わせは、妨害を増やすだけでなく手札誘発の受けを良くするメリットもあり、『炎王』の持つ継戦能力と『スネークアイ』の展開力は強くシナジーしていると言える。
相手のデッキに応じて最終盤面を柔軟に変えることができたり、後攻からでも手数の多さで捲るポテンシャルがあったりと、対応力の高さも環境上位で活躍できている所以である。
また、2024年3月5日発売の『遊戯王OCGストラクチャーズ 第8巻』にて《炎王妃 ウルカニクス》が付録として登場することが決定し、さらなる強化も期待されている。
デッキレシピ
主要カード
召喚・特殊召喚成功時に「炎王」魔法・罠カードを手札に加えることができる『炎王』テーマの初動になるカード。
魔法カード《炎王の聖域》は発動時に《炎王の孤島》を置く効果があり、《炎王の孤島》は手札・フィールドの炎属性モンスターを破壊して『炎王』モンスターをデッキから手札に加えることができ、『炎王』テーマの展開を繋げることができる。
(※《炎王の聖域》《炎王の孤島》の解説は後述。)
(3)の効果により、破壊された次のスタンバイフェイズに墓地から手札に戻る効果があり、相手ターンに炎属性モンスターが破壊された時に手札から再度特殊召喚して《炎王神天焼》などの後続のターンで相手の妨害を貫通する魔法カードを手札に加えておくこともできるため、1枚でアドバンテージを大きく稼ぐことができる。
基本的には『スネークアイ』ギミックにより《原罪宝-スネークアイ》から特殊召喚したいカード。
『炎王』デッキの展開力&継戦能力を大幅に底上げするメインカード。
基本的には《炎王の孤島》の効果により手札に加えながら、この効果による破壊に誘発して特殊召喚することで(2)の効果でデッキからも炎属性モンスターを破壊することができる。
《炎王獣 ガネーシャ》や《炎王神獣 キリン》を破壊しながら展開を伸ばす動きをすることが多い。
この効果は《灰流うらら》で無効にすることができない点もポイント。
基本的には《炎王の孤島》の効果により手札に加える1枚になるため、1枚での採用が主流となる。
展開を伸ばす動きや能動的な炎属性モンスターの破壊、相手フィールドのカードの破壊など1枚で重要な役割を持つカード。
(1)の自分・相手のメインフェイズにフリーチェーンで自分の手札・フィールドのモンスターを破壊して特殊召喚することができる効果を利用して、初動展開の《スネークアイ・エクセル》に《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》を発動された場合に、《スネークアイ・エクセル》を破壊することで無効対象から外してサーチ効果を確実に通すことができる点が特に評価される。
自身が破壊された時も、(2)の効果でフィールドのカードを1枚破壊できる妨害効果と墓地蘇生効果も持つため、《聖炎王 ガルドニクス》の特殊召喚時にデッキから《炎王神獣 キリン》を破壊する動きが強力。
《真炎王 ポニクス》のサーチ効果により手札に加える筆頭候補。
発動時に《炎王の孤島》を置く効果が付属しており、《聖炎王 ガルドニクス》のサーチ&特殊召喚までがセットの動きになる。
《炎王の聖域》自身の効果も非常に強力で、フィールドゾーンのカードの破壊を手札・フィールドの炎属性モンスターで肩代わりできる耐性効果を持つため、《炎王の孤島》を守りながら自身のモンスターを破壊してさらなる展開に繋げることができたり、
(3)の効果で相手がモンスターを特殊召喚した時にX召喚を誘発する効果も持つため、《聖炎王 ガルドニクス》と《炎王神獣 キリン》を素材に《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》を特殊召喚してフィールドのモンスターを全破壊する強力な妨害を作り出せるため、必ず展開の中で発動しておきたい1枚となる。
基本展開・最終盤面
必要な手札
《スネークアイ・エクセル》:1枚
展開方法
- 《スネークアイ・エクセル》を通常召喚し、(1)の効果でデッキから《蛇眼の炎燐》を手札に加え、《蛇眼の炎燐》の(1)の効果により自身を特殊召喚。
- 《蛇眼の炎燐》の(2)の効果により、デッキから《原罪宝-スネークアイ》を手札に加える。
- 《スネークアイ・エクセル》の(2)の効果により、自身と永続魔法カード扱いの《蛇眼の炎燐》をリリースしてデッキから《蛇眼の炎龍》を特殊召喚。
- 《蛇眼の炎龍》の(1)の効果により、墓地の《蛇眼の炎燐》を魔法・罠ゾーンに置き、それをコストに《原罪宝-スネークアイ》を発動してデッキから《真炎王 ポニクス》を特殊召喚。
- 《真炎王 ポニクス》の(2)の効果により、デッキから《炎王の聖域》を手札に加え、発動することにより《炎王の孤島》を表側表示で置く。
- 《炎王の孤島》の効果によりデッキから《聖炎王 ガルドニクス》を手札に加え、フィールドの《真炎王 ポニクス》を破壊。
- 手札に加えた《聖炎王 ガルドニクス》の(1)の効果により自身を特殊召喚し、(2)の効果によりデッキから《炎王獣 ガネーシャ》を破壊。
- 破壊された《炎王獣 ガネーシャ》の(2)の効果により、墓地から《真炎王 ポニクス》を特殊召喚。
- 《真炎王 ポニクス》と《聖炎王 ガルドニクス》と《リンクリボー》の3枚を素材に、《賜炎の咎姫》をリンク召喚。
- 《賜炎の咎姫》の(2)の効果により、墓地から《炎王獣 ガネーシャ》を特殊召喚。
- 《賜炎の咎姫》と《蛇眼の炎龍》の2枚を素材に、《揚陸群艦アンブロエール》をリンク召喚。
- 墓地に送られた《蛇眼の炎龍》の(3)の効果により、墓地から《スネークアイ・エクセル》と《蛇眼の炎燐》の2枚を特殊召喚。
- 《スネークアイ・エクセル》と《蛇眼の炎燐》の2枚を素材に《I:Pマスカレーナ》をリンク召喚。
最終盤面
相手ターンの動き
- 相手がモンスター効果を発動した時に、《炎王獣 ガネーシャ》の(1)の効果により、その効果を無効にしてフィールドの《揚陸群艦アンブロエール》を破壊。
→破壊された《揚陸群艦アンブロエール》の(2)の効果により、《リンクリボー》を特殊召喚し、墓地の《聖炎王 ガルドニクス》の効果により自身を特殊召喚。
→特殊召喚した《聖炎王 ガルドニクス》の(2)の効果により、デッキから《炎王神獣 キリン》を破壊。
→破壊された《炎王神獣 キリン》の(2)の効果により墓地の《真炎王 ポニクス》を特殊召喚し、相手のカードを1枚破壊。
→特殊召喚した《真炎王 ポニクス》の(2)の効果により、デッキから後続の《炎王神天焼》を手札に加える。 - 《I:Pマスカレーナ》の効果により、《召命の神弓-アポロウーサ》や《S:Pリトルナイト》をリンク召喚し、モンスター効果無効や除外効果により相手の動きを妨害。
- 相手が特殊召喚した時に墓地の《賜炎の咎姫》の(3)の効果により、そのモンスターとフィールドの《炎王獣 ガネーシャ》を破壊して自身を特殊召喚。
→破壊された《炎王獣 ガネーシャ》の(2)の効果により、墓地の《炎王神獣 キリン》を効果を無効にして特殊召喚。
→さらに相手が特殊召喚した時に、《炎王の聖域》の(3)の効果により、《聖炎王 ガルドニクス》と《炎王神獣 キリン》の2枚を素材に《炎王神 ガルドニクス・エタニティ》をX召喚してフィールドのモンスターを全て破壊。